私たち看護職員は、患者さんに満足していただける看護をめざして日々励んでいます。看護は患者さんから評価をいただくことによって、質を高めることができると考えています。丁寧なコミュニケーションを重視しながら、エビデンスに基づいたケアの習得に努め、看護部理念・目標に基づいた看護を実践しています。
看護部理念
一人ひとりを大切に、命と健康に向き合う看護を提供します
看護部基本方針
- 安全な看護を実践し患者さんに安心と満足を提供します
- 地域と連携し、その人らしく生活できるよう 切れ目のない看護を提供します
- チーム医療を推進し継続した質の高い看護を提供します
中期目標
- 安全な看護を実践し 看護の質を保証する
- 地域と連携し、その人らしく生活できるよう切れ目のない看護を行なう
- 看護の専門性を高め、チーム医療に貢献する
- 働き続けられる職場環境を整備する
看護部長の挨拶
新潟県唯一の赤十字病院として、災害時の対応はもちろん、第3次救命救急センター、ICU、NICU、MFICU等の特殊診療機能を有し、地域で高度急性期・急性期病院の役割を果たしています。また多様な領域のがん患者さんの治療・ケアが可能な病院として専門看護師・認定看護師を中心に多職種とチーム医療を実践しています。看護の目的は生涯を通してその人らしく生を全うできるよう援助を行うことです。たくさんの経験を重ね、その経験を省察(リフレクション)しながら看護職として成長することを大切にしています。チーム医療で患者さんの命を護り、生活を支え、看護職も「よい看護ができた」と達成感が持てることを目指しています。
看護部長 岩崎 佳子
看護の提供体制
看護職員数 782人
看護補助者数 68人
看護体系など ・看護配置 7:1・急性期看護補助体制加算
看護師の勤務体制:3交代制(日勤-8:30~17:00、準夜勤-16:00~0:30、深夜勤-0:20~8:50)
看護方式 チーム・ナーシング制を基本とし、患者さんの状況に応じた個別体制による看護を行っています。 (平成26年4月1日現在)
赤十字看護実践者ラダー レベル I・II・III 認定者の紹介
レベル I
「今回私はラダー I を取得することができました。取得にあたり自分と患者さんの関わりを見つめ直したり、今後の自分の課題が明確になったりと非常によい機会となりました。今後は自分の課題や弱点を克服していけるよう日々精進したいと思います。また2年目として病棟内での役割も増えてきているため、日々の業務に今まで以上に責任感を持って取り組んでいきたいです」
レベル II
「院内研修への参加、ナラティブの記載など様々な経験をし、レベル II を取得しました。日々の業務は忙しく時間に追われることも多いです。しかし、ラダー申請することが自分の看護を振り返るよい機会になりました。評価会では先輩方が私の行動や看護の姿勢を評価してくださり、今までの積み重ねが大切だと痛感しました。 大変なことも多いですが今後もスタッフ同士協力し、患者さんを尊重した質の高い看護が提供できるよう取り組んでいきたいと思います。」
レベル III
「私は看護師経験15年目でレベル III の申請にチャレンジしました。レベル III の院内研修ではリーダーシップを発揮するための知識を学び課題に取り組みました。 後輩育成や部署内での業務改善の場面を通して、徐々に実践に活かせていることを感じています。これからも専門職としてワークライフバランスを維持しながら、楽しく看護実践していきたいと思います。」
認定看護師の活動
当院には1名の専門看護師と16分野27名の認定看護師がいます。認定看護師は、患者さん及びご家族に対して熟練した看護技術を提供すると共に、院内外の看護職員に対しても、指導と相談にのり組織全体の看護の質の向上にリーダーシップを発揮しています。
専門看護師
分野名 (人数) | |
がん看護専門 (1) |
認定看護師
分野名(人数) | |
救急看護(2) | 感染管理(4) |
皮膚・排泄ケア(2) | 手術看護(2) |
集中ケア(2) | 糖尿病看護(2) |
新生児集中ケア(1) | 透析看護(1) |
がん化学療法看護(4) | 慢性呼吸器疾患看護(1) |
がん性疼痛看護(2) | 認知症看護(2) |
緩和ケア(1) | 脳卒中リハビリテーション看護(2) |
乳がん看護(1) | 摂食嚥下障害看護(1) |
計 16分野 30名 |
平成29年11月現在
看護職員の教育プログラム
看護護職員の教育は、当院の理念に基づき、患者さんや地域の方々に質の高い看護サービスを提供できる看護職員の育成に努めています。また「赤十字の施設のキャリア開発ラダー」基づき、個々の看護師の学習段階に応じたプログラムを準備し、専門職業人としての発達を支援しています。
Ⅴ 病院単位で活動できる者
Ⅳ 看護部単位で活動できる者
Ⅲ 部署単位で活動できる者、部署の教育担当者、 リーダーシップ発揮できる
Ⅱ 自立して看護活動ができる者(部署内)
Ⅰ 指導や助言を得ながら看護活動ができる者
新人看護職員の育成
当院では、1人の新人に1人の決められた先輩看護師がつき、学習支援や精神的なサポートを行うプリセプターシップを導入しています。 プリセプターとなる先輩看護師向けの研修も実施しており、学びながら新人をサポートします。 集合研修(OffJT)での学びや自己学習を、看護実践に結びつけながら経験を重ね、看護技術・知識のが習得できるように支援しています。
院内研修【看護実践能力レベル別研修計画】
全国の赤十字医療施設において「赤十字の看護師の看護実践能力の指標」を活用したキャリア開発ラダーを推進しています。当院では、この指標に基づいた研修プログラムを計画実施しています。
レベルI(新人看護職員:指導や助言を得ながら看護活動ができる)
研修名 | ねらい | |
---|---|---|
4 月 |
シャドー研修 | 臨床の場面を通して、社会人・組織の一員としての看護職員の基本的姿勢・態度について考える。 |
快適な療養環境 | 快適な療養環境を整えることを通して、看護技術を支える3要素(安全確保・患者家族への説明・判断に基づく看護技術の提供)を考えることができる。 | |
標準予防策 | 感染予防の考え方がイメージ化できる。 | |
安全確保の技術 | 安全な医療・看護を提供するために、自分のとるべき行動がわかる。 | |
看護実践の基礎 | 看護記録基準に沿って看護記録の概要がわかる。 パソコンの操作方法がわかり看護業務に活用できる。NANDA-1看護診断の概要と診断方法が理解できる。 | |
ME機器(ポンプ操作) | 輸液ポンプ・シリンジポンプの正しい使用ができる。 | |
フィジカル・アセスメントと援助技術 | 日常ケアに必要なフィジカルアセスメントの必要性と方法を理解できる。 | |
看護必要度 | 看護必要度の適正な評価と記録について理解できる。 | |
看護実践の基礎 | クリニカルパスの概要がわかり、医療・看護で活用するツールであることを理解する。 | |
5 月 |
感染予防 | 感染予防の考え方がイメージ化できる。 |
褥瘡予防 | 褥瘡予防に関する知識・技術を学ぶ。 | |
6 月 |
患者体験 | 患者体験をすることで、看護に必要な患者理解の能力を高める。 |
栄養管理の基礎 | 栄養管理の基礎知識を得る。 | |
接遇・メンタルヘルス研修会 | 自分自身のメンタルコントロールの方法について学ぶ。 | |
7 月 |
苦痛緩和・安楽確保の技術 | 苦痛緩和・安楽の技術について理解し臨床で指導を受けながら実践できる。 |
救命救急処置の技術 | 患者の急変に気づき、救命蘇生のために医療チームの一員としての役割を果たす。 | |
8 月 |
多重課題 | 多重課題場面での対応能力を高める。 |
死後のケア | 患者・家族を尊重した死後の処置が理解できる。 | |
倫理研修 | 看護の倫理的問題に気づく能力を養う。 |
レベル II (自律して看護活動ができる)
研修名 | ねらい |
---|---|
看護のフィジカルアセスメント | フィジカルアセスメント能力を高め、実践に結びつけることができる(吸器・循環器・消化器・神経・運動器系) |
専門領域研修 | 各部署における代表的な疾患と看護について理解し、専門性を高めることができる。 |
倫理 II 研修 | 倫理的問題に対する感受性を養う。 |
看護と受容的態度(アサーティブコミュニケーション) | 対象に看護を提供する上での姿勢を振り返る。 |
診療報酬と看護 | 医療や看護に関わる診療報酬に対する関心を持ち、看護ケアと経済を関連付けながら考えることができる。 |
レベル II ・III
研修名 | ねらい |
---|---|
看護研究の基礎 | 看護の質を改善するために必要な研究的視点を養う。 |
レベル III(リーダーシップが発揮できる)
研修名 | ねらい |
---|---|
倫理 III 研修 | 倫理的問題を客観的に分析し問題を解決する能力を学ぶ。 |
後輩育成とコーチング | コーチングスキルを用いて後輩の育成をする。OJTを理解し、後輩を成長プロセスでサポートすることができる。 |
リーダーシップとメンバーシップ(問題解決過程研修) | リーダーシップ能力の開発を通して看護師としての自律を図る。 |
実習指導 | 学生の指導者として実習目標・指導方針を考慮し学生の理解や学習進度に沿った指導をすることができる。 |
家族関係の調整基礎 | ケアの対象として病者を抱えた家族を捉え、家族援助のあり方を学ぶ。 |
看護ケア | 日常実践している看護(技術)を客観的に振り返り、実践能力を高める。 |
全職員向け研修
・感染管理・安全対策・栄養管理、褥瘡対策・呼吸ケア・緩和ケア・赤十字講習会・ACLS・メンタルヘルス・腰痛対策など
院外研修・進学支援
院外教育については、内部規定に基づいて出張扱いにより機会が与えられます。 定期的には日本看護協会主催の認定看護コース、同主催の看護管理コースと、日本赤十字社幹部看護師研修センターで実施されている 認定看護・看護管理コースに派遣しています。 また、長岡赤十字病院休職制度による大学院進学への支援も行っています。
求人情報
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