概要
泌尿器科では腎臓の外科とその他尿路(尿管・膀胱・尿道)、そして男性生殖器(精巣・陰茎)の病気を扱っています。主な病気としては腎臓や膀胱・前立腺などのがん、尿路の結石、男性の排尿障害の原因となる前立腺肥大症、頻尿・尿失禁などを主症状とする過活動膀胱などです。
治療に際してはそれぞれの患者さんに一番良い治療法を一緒に相談して方針を決めています。
ご挨拶
高齢化社会に伴い泌尿器科に関する病気も増えてきており、特に前立腺がんの数は急増しています。泌尿器科に求められる社会の要求が上がる中、当科では常勤指導医師2名、大学よりの派遣医師1名と外来・病棟のスタッフで力を併せて日々の診療を行っています。
特色・方針
当科では泌尿器科悪性疾患の診療を中心に、前立腺肥大症や結石などの良性疾患に対してもレベルの高い治療を提供できるよう努力しています。現在は高齢化に伴い様々な持病をお持ちの患者さんも増えておりますが、充実した各科の専門医と連携・協力して安全に手術や治療を行っております。 また手術や抗癌剤治療においてクリニカルパスを広く活用して、標準的で安全な医療の提供を心がけています。
治療上の特色としては、副腎・腎・尿管の領域では腹腔鏡手術を日常的に行っています。また前立腺がんに対する根治手術については10日間程度と短期間の入院で可能です。 膀胱がんにおける全摘手術後の尿路変更では、腸管を利用した新膀胱を尿道につなげる方法も積極的に行っています。
良性疾患については、前立腺肥大に対するホルニウムレーザーによる前立腺核出術は現在のところ長岡・魚沼地区で当院で唯一行われているもので、多くの患者さんに満足いただいております。
対象疾患について
- 腎臓がん、腎盂尿管がん、膀胱がん、前立腺がん、精巣がんなど泌尿器がん一般
- 前立腺肥大症、尿路結石、一般的な小児泌尿器科疾患(停留精巣など)
- 副腎腫瘍、尿路感染、過活動膀胱、神経因性膀胱
- その他
実績
主な手術を下記に挙げます。
2014年 | 2015年 | 2016年 | |||
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がんの手術 | 腎臓がん | 全摘 (うち鏡視下) |
16 (15) |
12 (8) |
26 (20) |
部分切除 (うち鏡視下) |
4 (3) |
7 (1) |
14 (3) |
||
腎盂尿管がん | 全摘 (うち鏡視下) |
20 (18) |
10 (9) |
8 (7) |
|
膀胱がん | 全摘 (新膀胱) |
8 (3) |
10 (4) |
12 (3) |
|
経尿道的手術 | 113 | 112 | 99 | ||
前立腺がん | 全摘 (うち鏡視下) |
25 |
27 |
24 (4) |
|
前立腺生検 | 163 | 201 | 149 | ||
精巣がん | 8 | 8 | 6 | ||
前立腺肥大症の手術 | レーザー核出術(HoLEP) | 32 | 33 | 20 | |
経尿道的切除術(TUR-P) | 5 | 1 | 2 | ||
結石の手術 | 体外衝撃波結石破砕 | 100 | 70 | 70 | |
経皮的腎結石手術 | 10 | 9 | 10 | ||
経尿道的尿路結石手術 | 51 | 45 | 48 | ||
経尿道的膀胱砕石術 | 29 | 16 | 18 | ||
小児の手術 | 停留精巣固定術 | 14 | 13 | 20 | |
経尿道的逆流防止術 | 1 | 3 | 2 | ||
総手術数 | 740 | 715 | 653 |
医師紹介
氏名 | 職位 | 専門領域 | 認定資格等 |
---|---|---|---|
米山 健志 (平成元年卒) |
部長 | 日本泌尿器科学会専門医・指導医 | |
鈴木 一也 (平成10年卒) |
部長 | 日本泌尿器科学会専門医・指導医 日本泌尿器内視鏡学会泌尿器腹腔鏡技術認定医 |
|
山﨑 裕幸 (平成21年卒) |
副部長 | 日本泌尿器科学会専門医 |